突然ですが、idを変えようかと思っているのだった

そもそもこのハンドルネームは、はてなに登録するときに、学生劇団にいたころのペンネームをひっぱりだしてきたものだったりする。


そのころ、当時はやっていた「夢の遊眠社」の上演記録を見ていて、ごく初期の作品に「三島由紀子」という人が端役だかスタッフだかで参加しているのを見つけて「芸名だとしたら巧い名前をつけたもんだなあ」と感心したことがあって、その後自分の演出した公演を芸名可という方針にしたときに、その真似をして演出用のペンネームとしてこの名前をでっちあげたのである。当時私は『絶対安全剃刀―高野文子作品集』や『おともだち』などにたいへん感動をしていたので作者の高野文子さんのお名前をお借りしたわけなのだけど、「高野文子→文夫」は「三島由紀夫→由紀子」のように元ネタがわかりやすくなかったせいで、正体を知った知合いや友人からは「何おまえ高田文夫のファンだったの?」だの「高野之夫*1となんか関係あんの?」などといわれる始末であった。


ちなみに私はこの作品に役者としても出ていて、そっちには本名を使っていた。つまり出演者何某と演出高野文夫はじつは同一人物だという、まあお遊びである。ただ私は個人的にこのお遊びが気に入って、その後の公演でも裏方をやるときの名前として使い続けた。だからこのサークルやそのあと仲間と旗揚げした小劇団(4公演やって解散したけど)の上演記録を見ると、高野文夫氏が舞台監督をやったり音響オペレーターをやったりしているのが見つかるという具合である。そして二十数年を経て、こんどはネットの片隅に復活したよというわけ。いや、ただの自己満足なんですがね。


そんなつもりで呑気にやってきたのだけれど、なんだかんだとはてな歴もそれなりに長くなり不都合が懸念されるようになってきた。つまり、実在のタカノフミオさんと混同されてしまわないかということである。もともと「本名なのか仮名なのか曖昧なかんじ」を狙ってつくった名前なのだからそういう事態になるのはじゅうぶん予想できたことなのだけど、はじめのうちははてなでも泡沫会員にすぎなかったからとくに心配もしなかったのだ。しかしここんとこ、はてブスターランキングのサイトで結構上位にきてしまうわ、某ブログにちょっかいを出すようなブクマコメントをつけたら名指しで反論の記事を書かれて注目を浴びてしまうわ(これは自分が悪いんですけど)ちょいちょい悪目立ちするようになってしまったのである。


なにより実在のタカノフミオ氏には、小説家の高野史緒先生がおられるのだ。いや、自分がはてなにアカウントをとった2006年にはすでに著書を何冊も出されてましたが、わりと「知る人ぞ知る」という感じだったので気楽に考えていたのである。ところが2012年に乱歩賞をとられたりしてちょっと事情が変わってきて、ヘタするとファンのかたが「あら先生がはてなをやってらっしゃる」なんて言ってこっちに来ないともかぎらない。それはまずい。まずいというか申し訳ない。


というようなことを去年あたりからぼんやり考えていて、そういう面倒が実際に起きる前に新しいアカウントを作り、ダイアリーやブックマークをごっそり引っ越そうかなあと思っている次第。ちゃんと完成させてなくてアップしてない日記が何本もほったらかしになっていて、引っ越しのどさくさに紛れて混ぜて出しちゃおうかなという魂胆もあったり(なんか粗大ごみみたい)、それほど熱心に更新しているわけでもないブログでも、8年もたつといろいろ垢がたまってきていて、いっぺんざーっと洗い流したい気持ちになっているのであった。

さて新しいid、どうしよう……(悩)。

*1:池袋芳林堂書店の上にあった高野書店という古書店の主人で当時豊島区議、現在の豊島区長である。エライ人なのである