『電車男』感想

 今日の深夜からフジテレビで『24』第4シーズンの放映が始まるので、HDDを空けるために録りっぱなしにしてあった録画を急いで見る。まず9/16に録画した『電車男』。
 後半がまるっきり違う話になっていたのでびっくりした。まあ原作どおりにやってもそんなに盛り上がらないかもしれないので、こういう改変はしょうがないのかなーと思いつつ、なんだか恥ずかしくて見ていられなかったんだけど(特に念入りに準備したデートが途中で挫折してネットカフェで助けを求めるあたり)、クライマックスの秋葉原のシーンでアタマが「???」になる。
 エルメスを探して秋葉原じゅうを走り回る電車男が途中で上着やシャツを脱ぎ捨ててしまうんだけど、その演出はほんとーに必要なのか? 僕はそのあとずっと上着とシャツが気になってしょうがなかったぞ。ほかの通行人やお店の人にも迷惑だし。いや、モラルに反するからイカンと言っているのではなく、いくら必死に探している設定だといっても、そんなことをするのは不自然だということだ。このへんの流れを、たぶん作り手は「映画的嘘」とでも思っているんだろうという気がするが、もしそうならそんなのは映画的でもなんでもないただのデタラメだと言ってやりたい。こういうわざとらしい盛り上げ方、辻褄はともかくとりあえずその場だけ盛り上がればいいという考え方って、ものすごくテレビ的だという感じがするのだけれど。脚本家も監督もドラマティックということを勘違いしてるんじゃないかと思いました。(この稿たぶん書き直します)