2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

幻冬舎のこと。

あっちからすれば、小売風情が生意気なとしか思われないだろうけど、個人的に幻冬舎という出版社があまり好きではない。 昔ながらの「時間をかけてていねいに作った本を長く売っていく」というあり方を真っ向から否定したような会社の方針が、好きになれない…

『時かけ』その3

アニメの公開にともなって角川文庫版がリニューアルして、谷俊彦の挿画がすべて削られてしまったのは、たいへん悲しいことでした。

『時かけ』その2

ところでこの映画に出てくる芳山和子は、タイムリープのことを知っていたり、何より深町一男・堀川吾郎と3人で写っているらしい写真が飾ってあったりというのがヒジョーにひっかかる。 これじゃ「原作・筒井康隆」というクレジットはすごく誤解を招くよなあ…

『時をかける少女』をみた

というわけで、先週放映された『時をかける少女』を見ることができた。いや、評判どおりたいへん結構なお手前でございました。 あちこちの感想を見てまわっていると「主人公が棒読み」みたいな意見をみかけたけれど、この映画にかんしては、メインの役者が本…

ほらほったらかしだ。 一定期間放置してたので、例によって一行紹介文をとりかえよう。いままでの、 苦しい夢のなかで、何とか地獄をまぬがれて煉獄に行きたいと、両掌でへさきを作り、一所懸命に動かしながら・・・ は大江健三郎『キルプの軍団 (同時代ライ…