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 お仕事。
 遅番と交代してあがろうとしたら、店の前のゴミ置き場のゴミ袋がカラスに破られたかなんだかで散乱してひどい状態になっている。一瞬見て見ぬふりをしてそのまま帰っちゃおうかとも思ったのだが、でもまあ自分の店の真正面だしまだ時間も早いしというわけで、引き返してほうきとちりとりとゴミ袋を持ってきて掃除をすることにした。
 はじめは大きなものだけ拾って袋につっこんでおしまいにするつもりだったのだけれど、こういう作業というのは始めるとムキになるもので、だんだん「紙屑一粒たりとも許すまじ」的な情熱を帯びてくる。ハイレッド・センターの「清掃イヴェント」を個人的にリバイバルしてるような気分になるが、放っておくときりがないので内なる芸術的衝動を暴力的に断ち切って(バカ)えーかげんなところで終了。かつて銀座の大通りを雑巾で掃除したダダイストたちの気持ちをちょっとだけ味わうことができた。楽しかっただろうなあ、あれ。

 げ、これ品切なの?