『御先祖様万々歳!』感想

 後日みたので。
 アニメによる舞台劇ふうの演出の試みなんだそうで、舞台となるのは高層マンションの1室のみ、カメラはずっと固定されておりカットの切替がほとんどない。登場人物(主人公の名前が「四方田犬丸」だって)のせりふがきわめて生硬で「お父さん、あなたは・・・」なんていう感じ。見ながらずっと、これは別役だろうか唐だろうかとかんがえていたのだが、はっと気がついた。山崎哲だ。このさき会話の細部の齟齬がひろがっていってついに家族の崩壊に導かれていったりするのなら、もろ「転位21」だ。この先第6話までのストーリーが、実際どうなのかは知らないけどね。
 アフレコを担当した役者にはたいへん好評だったとのこと。そりゃこれだけ声優の芝居に依存した作品なら力も入るだろう。でも、いち観客の感想として言わせていただくと、たいして面白いとは思えなかった。自己満足? みなさんがよろしければいいんじゃございませんか、私はお金を出して見ようとは思いませんがねという感じでした。どうもすいません。