自分の子を自分で育てるには…

育児な手帖:自分の子を自分で育てる
 うーむ。
 メイが生まれたとき、サツキは3歳11か月で、保育園に通っていた。当時はヨメさんと一緒に商売をしていたので、生まれる前日まで普通に働いていて、当日の朝おしるしがあってあわてて病院に行き、すぐにメイが生まれたのだった。
 それから4日間ヨメさんは入院をした。僕とサツキは留守番である。仕事のほうは臨時にアルバイトを増員してなんとかまわるようにしておいた…つもりだったのだけれど、よりによってメイが生まれたその日の夜のバイトくんが都合が悪くて入れないというのを、僕がその日になるまですっかり失念していたのであった。危機一髪! その日のシフトに入っていないほかのアルバイトたちに電話をかけまくったあげく、その前月にやめたばかりの元アルバイトに頼み込んでその日だけ来てもらい、1時間遅れでサツキの保育園に迎えに行ってとりあえず事なきを得た…ということがあった。
 これはまあ僕がスケジュールをきちんと組んでおけば事前に回避できたことではあるのだが、それを抜きにしてもヨメの入院中はほとんど綱わたりの生活だったなあと、今にして思う。早いはなし、そのあいだにサツキに風邪でもひかれたらアウトだったのだ。おそらくサツキはサツキなりに気を張っていたんだろうと思う。何事もなくヨメの退院を迎えられたのはまさに僥倖というべきであって、もう一回やれと言われたら絶対にことわる。
 リンク先で言及されているブログがもう読めなくなっているのでディテールがわからないのだけれど、「誰の手も借りずに自分で育てる」というのが理想なのは同意するのですけど、それができる環境にあるのが前提になるよね、どうしても。そういう環境を作るのも親になろうとする者の責任だ、ということならもう何も言えませんが。どっちにしろたいへんだ。
 ヨメの退院する前日の土曜日の夕方、時間をちょっと遅れてあわてて保育園に駆けつけるともうコドモは二人しかおらず、先生が「いま園庭の片づけがおわって、お茶を飲もうって言ってたところなんですよー」と言ってたことを、なんだかしみじみと思い出す。のんびりしたいい保育園だったなー(←まだメイが通ってるって)