ホームレスのしあわせ?

# 2008年02月21日 Fischer Fischer 教育 城山三郎の小説に「ホームレスは仕事をしなくていいからホームレスになりたい」と子供に言われて慌てる親の話がある

議論をきちんと追いかけてるわけではないのでちょっとだけ。
上のコメントで言及されている小説は『素直な戦士たち (新潮文庫)』だと思うのだけれど、僕の記憶ではちょっと違って、母親が「いい大学を卒業すれば、それだけ自分の進路の選択肢がルンペンから総理大臣まで増えるのだから、頑張って東大にはいりなさい」という言い方で子どもの勉強のモチベーションを高めていたせいで、その子どもが現実のルンペンに異常に興味を示すというシチュエーションだったような気がする。「ホームレス」という言葉がまだなかった時代の小説で、僕は地方紙の連載を読んでました。
また、別の人の「ホームレスだってやり方しだいで幸せに暮らせる」というコメントはちょっとひどいんじゃないだろうか。万が一幸せなホームレスがいたとしても、その事実のおかげで一部の市民や行政はよりシアワセになってしまうんでないの。あるいは本当にそう思うんだったら、公園にいる野宿者に「やり方しだいで幸せになれますよね」って言ってみればいいんじゃないかしら? もしかしてコメント主さんがそのような活動を実践しておられて、その経験からの発言なのであれば僕の意見は全面的に撤回しますけれども・・・