12/9(火)、サツキの風邪、『トイ・ストーリー2』

 先週のメイにひきつづき今週はサツキが発熱。休みにあわせて風邪をひくとは、なんと親孝行な娘であることか。メイと同じくFクリニックへ。
 夜たまたま起動中だったPCのTVで予約しておいた『トイ・ストーリー2』が始まってしまい、メイが見たいというので(録画だけしようと思っていたのに)最後まで見る羽目になってしまって……たいへん面白かった! サツキは風邪ひき中なので途中で寝たが、メイは最後まで起きて見ていました。
 じつはピクサーの映画は以前コドモがDVDを借りてきた『ファインディング・ニモ』しか見たことがなかったのだけれど、私はそれだけ見て「この会社はすごい」と思い、ほかのどの作品も傑作であろうと思いこんでいるのであった。
 翌日に見た「1」とあわせて感想を。いろいろな人のレビューで「ジェシーがよい」と書かれているとおり、新しいキャラクターの女カウボーイ(て言うのか)人形がとても魅力的。原語の声はジョーン・キューザックが担当したそうでとても評判がよいけれど、私が見たのは吹替え版(声は日下由美)で、こちらもたいへん素敵だった。ということはこのジェシーというキャラクターがよくできているということだろう。
 「おもちゃが自意識をもっていて動いたり喋ったりできるが、超自然的な機能はあくまでその部分だけで、それ以上の能力(空を飛んだり光線を発射したり)はない」という設定が抑制が効いていて良い(というかこれが第1作のほうのテーマになってるんですけど)。下手な作家だったら、「人形が動いたり喋ったりする世界なんだからなんでもアリでしょ」なんて安易な脚本書いちゃうような気がするんだよな。「1」で悪ガキに魔改造されたおもちゃたちが主人に復讐をするというプロットは『フリークス』の引用なのか、それともそういう原型的なお話がもともとどこかにあるのだろうか。また、おもちゃや架空のキャラクターが自意識を持って生身の人間と同居していると言う世界観は『ロジャー・ラビット』と同様だと思うのだけれど、そうであればあの映画のように人間のほうは実写でもよいような気がする。まあピクサーはもともとCGの技術を売るために映画を作り始めた会社であって、この映画も「世界初の長編フルCGアニメーション」というのがウリなわけなので、あとからそんなこと言ってもしょうがないんだけど。『2』のほうが『1』よりおもしろいのは、『スーパーマン』シリーズと同様で、設定や世界観を説明する必要がないせいなんだろうな。
 吹替えの唐沢寿明が(いろいろあったみたいだけど)意外に良かった。また、(『シンプソンズ』映画版のときにこれもいろいろあった)所ジョージがやっぱりたいへん良かった。考えてみるとこのひと声の仕事も結構やっているのよね。
 感動した台詞。

飛んでるんじゃない。落ちているだけだ。カッコつけてな。(『トイ・ストーリー

もしもう一日エミリーと遊べるなら、何だってするだろ?(『トイ・ストーリー2』)