自主中退

 「2008年の映画ベスト/ワースト」なんていうサイトを見ていたら『『ヘイジャパ』HEY JAPANESE!Do you believe PEACE,LOVE and UNDERSTANDING?2008ー2008年、イマドキジャパニーズよ。愛と平和と理解を信じるかい?ー』という映画が(もちろんワーストの方に)挙げられていて、なんというか題名を見ただけでだいたいどんな内容なのか見当はつくような感じなのだけれど、いくつぐらいの人の作った映画なのだろうと思って公式サイトのプロフィールを見てみたら曰く

高校3年の時に、シカゴに単身留学。日本に戻って、親との約束通り、関西外語大学へと進学するが、やる気ゼロでソッコー自主中退。俳優になるべく上京。

とのことであった。
 大学中退者の先輩としてひとこと言わせていただくなら「中退」というのは「除籍」とは異なり正式な資格の一種であって(たしか短大卒と同等)、四年制大学では一般教養の単位を取得しないといけないのである。自分も大学を辞めたときに「中退を許可する」という手紙をもらって初めて知ったクチですけど。だから1年在学せずに「ソッコー」で「自主中退」することはできません。中退をナメてはいけないのだ。*1
 ちなみにこの映画の監督さんは1972年生まれ。ちょうど10年下である。なんかこの世代の人って「日本を元気にする」とか言い出す人が多いような気がする(たいへん無責任なただの印象ですが)。

*1:大学の仕組がだいぶ変わったみたいなので現在も正確にこうなのかは知りませんが。これは20年前のはなし。