『いつデブ』問題
伊集院光、岡田斗司夫を語る - Aimless_Aegis
ダイエットに関する神学論争(ていう言葉遣いをすると不快感をあらわにする友人がいるなあ)はともかく。
岡田斗司夫がどういうひとか詳しく知りません。ですが、著者なのに「立ち読みで構わない」と言ったので、書店バイト的にはあまり好きではありません。
岡田がこんなことを言うような人間だとは思わなかった。どちらかといえば「自分は裏方の苦労もよーく知ってるんだ」みたいなアピールをしたがるような気がするんだが。そういう気取りを忘れさせるほどダイエットというのは魅力的なテーマだということか。
とりあえず岡田氏には、そのセリフを新潮社の営業担当者の前でもう一度言ってほしい。
エクスメディア倒産だそうで
IT書籍のエクスメディア倒産――負債は11億:RBB TODAY (ブロードバンド情報サイト) 2007/10/31
エクスメディアというと、営業がまわってくるのが年1回という出版社なのだった。「このたび担当が替わりまして私が担当することになりましたので、これから月イチで参りますので云々」とかいって注文をとっていって、ふーんと思っていたらそれっきりぱったり来ず、そのまま1年たったらちがう人が「このたび担当が」以下略。これが3,4回(つまり3,4年)続いたのであるとき思い余って「あのねー」と文句を言ったら、
「いや、おっしゃるとおりです。じつは私いぜん書店に勤めておりまして、そういう営業何人も見てきたんでお気持ちはよーくわかるんです。今回も手が足りないということで名古屋のほうから呼ばれて都内の書店さんを回らせていただいてる次第で、社に帰りましたらそういうご意見があったということを上にきちんと伝えておきますので」
とのことであった。
うちに帰って2chのスレを見てみたら例によってウソだかホントだかわからない話がいっぱい書いてあったけれど、まああんまり堅実にやってるふうではないなという感じではあった。
そんなこんなで個人的に好きな版元ではなかったし、インプレスの「できる」や技評の「かんたん図解」シリーズで十分カバーできるような気がしたので、自分の担当していたコンピュータ書の棚から「超図解」を全部撤去してしまった時期もあったのだった。
その後だんだんコンピュータ書の売上が落ちてきたり、会社的に置いてないとまずいっぽい雰囲気があったりしてふたたび最低限のラインナップを置くようにしたのだけれど、いま思えば断固として拒否しておくべきだったなあと思う。どうせ小さな店なんだし、自分の納得できない在庫というのはやっぱりないほうがいいんだよなあ。
「同窓会には行かない」
http://anond.hatelabo.jp/20071031044108
学生時代の友人とやっていた劇団を解消して、以前からちょっとつきあいのあった外部の劇団に加わらせてもらって1年ちょっと活動していたのだけれど、いろいろと限界を感じて退団させてもらうことになった。20年前の話になる。
退団の理由は「方向性が違う」としか言いようがない。こちらにはこちらの言い分があり、劇団のほうには劇団の理屈がある。自分は、その理屈を変更しないかぎり劇団はこの先のびてゆけないだろうと思っていたけれど、首脳陣はそうは考えていなかった。ので、自分が退団することになったわけである。ちなみに、同時に3,4人の劇団員がやめたようだった(あくまでそれぞれの事情で退団したのであって連絡をとっていたわけではないのではっきりとは知らない)。
その劇団で学んだことは自分にとって大変おおきく、もしかするともったいないことをしてしまったのかもしれないという考えが頭をよぎることもあったが、そのたびに、いやあのままあそこにいたら自分は役者としてだめになってしまっていただろう、と思い直すのだった。
それでも、時間が経つにつれ、細部の記憶はぼやけてゆき、「いろいろあったけど、あの頃は充実してたよなあ」などと述懐するのかしらと思ったとき、いやそれだけは決してすまいと決意したのだった。
自分にとってその劇団での日々はかけがえのないものではあったが、そのかけがえのなさとおなじくらい、やめると決意したときの閉塞感は自分にとっては大きなものだったはずだ。けれどその当時かんじていた閉塞感は時が経つにつれ輪郭を失い、ぼんやりとしたものになっていって、そのかわりに劇団員時代の楽しかった思い出がクローズアップされてゆくのだろう。なにも考えずただその流れに身をまかせてだけいれば、きっといつか「いろいろあったけど…云々」などと言い出すにちがいない。
けれど、劇団をやめると決めたときに感じていた閉塞感もやはり確実に存在したはずのものなのだ。そのことを、肝心の自分が忘れてしまってどうするのだ。たった一人で辞めると決意した自分を、未来の自分が否定してしまってどうするのだ。そんなことをすれば、そのときの自分が本当に孤立無援になってしまうではないか。
そして自分はこう決意したのだった。未来永劫、細部の事情をすっかり忘れてしまったとしても、自分はあの時の決断を支持する、と。