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　入荷はさほど多くないのだけれど、コマゴマした仕事が多くてなかなか店の中が片付かずいらいらする。隅に積み上げてある段ボール箱の中身なんか、もう何か月も開けてないものばっかりで捨ててしまってもかまわないとわかってるんだけど、でもその中に絶対必要な書類が1枚まぎれてたりするのだ。ああああああ、んもう！
　帰宅して夕飯の用意ができるまでサツキと一緒にお風呂掃除。彼女は湯船の内側は喜んで掃除をするのだけれど、なぜか洗い場はいやがる。宿題をすませてから、サツキ・メイといっしょにお風呂。こないだ食べたみかんの皮をとってあったのでみかん風呂にしました。
　メイ宛に「こどもちゃれんじ」のDMが来て、宿題をやっているサツキの隣で自分もサンプルの教材でベンキョー（のまねごと）をして得意気である。これからまた、福武書店からこういう「勉強させろメール」が毎月来るんだなあと思うとうんざりだ（サツキ宛のは最近ようやく来なくなった）。ウチはそーゆーものを一切無視するのだ！　と決めていてさえ、こうした教育・育児関連産業の宣伝広告活動の端々にあらわれる「このように育てよ」というフレーズの断片が記憶の底に澱のようにたまっていて、見えないところで自分の生活に影響を与えているような気がする。どこが、とはっきり言えないのでなおさら気持ちわるいものだ。伊藤比呂美がエッセイの中でくりかえし「あなたはそのままでいいんだ、と言ってほしい」と書いていたのがすごくよくわかるのである。
　NHK-BSにて『逃げ去る恋』録画。