大江健三郎賞

長嶋有さん=第1回大江健三郎賞を受賞した作家−ひと:MSN毎日インタラクティブ
 昨日だかおとといだか入ってきた『文学賞メッタ斬り!〈2007年版〉受賞作はありません編』をぱらぱらとみていたら、大江健三郎賞の話が載っていた。フランクフルト・ブックフェアでの講演によれば、死後に自分の名を冠した賞がつくられて自分の意に染まぬ受賞作を出されたりするのが嫌で、それなら生きているうちに自分が選んで死んだらおしまいにするという賞を考えたらしい。なんとなくすごく納得するハナシだ。「めった斬り!」シリーズなどで前から言われているとおり、いまの日本の文学賞って文壇の人事回報だったり福祉の一環だったりあるいは町おこしの道具だったりするわけで、「その選考委員と受賞作はどうなのさ」っていうのは探すといろいろあるにちがいない。「斎藤緑雨賞」とかみたいに悲惨な末路になったらかえって作家に失礼だしね。