結婚するならこんな奥さんがいいな。(増田Bの場合)

 を読んで思い出したこと。
 入籍したときに、式も披露宴もやらなかったのでせめて精神的に言祝ごうと(なんだそりゃ)相方を讃え未来の希望を謳いあげる詩を作ろうと思ったのだけれど、べつに普段から詩を書いたりしてるわけではないのであっさり頓挫してしまった。あたりまえだが。
 そこでかわりにほんものの詩人の作ったほんものの詩を探してきて、自分たちの結婚の記念の詩と(勝手に)きめた。それが次の詩。

ここで一緒になわとびをしよう ここで
ここで一緒におにぎりを食べよう
ここでおまえを愛そう
おまえの眼は空の青をうつし
おまえの背中はよもぎの緑に染まるだろう
ここで一緒に星座の名前を覚えよう


ここにいてすべての遠いものを夢見よう
ここで潮干狩りをしよう
あけがたの空の海から
ちいさなひとでをとって来よう
朝御飯にはそれを捨て
夜をひくにまかせよう


ここでただいまを云い続けよう
おまえがお帰りなさいをくり返す間
ここへ何度でも帰ってこよう
ここで熱いお茶を飲もう
ここで一緒に坐ってしばらくの間
涼しい風に吹かれよう


谷川俊太郎「地球へのピクニック」

やっぱいーなー、これ。