借りた本。

論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)

論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)

論理トレーニング101題

論理トレーニング101題

『論理トレーニング』は旧版。このあいだ改訂されて、いま流通している版では自分がウケたところが削除されているので、その部分を転載。

 ディベートに関する本はかなり多数出ているが、きちんとした本は少ない。一冊を挙げておくならば、佐藤喜久雄・田中美也子・尾崎俊明『教室ディベート入門』(創拓社)などが教師としては実際的でよいのではないだろうか。「中学・高校教師のための」とされているが、大学の教師が利用して悪いということはない。(余談として、少しだけ他の文献紹介もしておこう。「国際ディベート学会会長」という肩書きをもつ松本道弘氏はディベートに関して多数の著作を出版されているが、私の見たかぎりではむしろビジネス書であり、読むと「ディベート道」を究めたり、「人生に勝つ」ことができたりする本である。また、北岡俊明ディベート 論争の技術』(明日香出版社)という本があるが、ものすごい本である。ともかくディベートの本以外の何ものかであることは確かなのだが、かなりあくの強い個性的な見解が、ディベートと称する対話形式で、「頭が悪いな。よく聞け」、「思い上がるな」、「ふざけるんじゃない」といった言葉とともに語りだされ、いささかへきえきする。しかし、人によってはここから論理トレーニングの問題を取り出せるかもしれない。私はできなかったが。)



野矢茂樹論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)』(産業図書)注120(p.180-181)より転載

 

事例研究 ディベート論争の技術 (アスカビジネス)

事例研究 ディベート論争の技術 (アスカビジネス)

これかな。ちょっと読みたい。