もし再販制がなくなったら

 アイディアを整理するための覚書き。ソースなし、推敲なし。
 書店が自由に値付けできるようになるかわりに、買切が基本になる(正味はさがる)。
 書店は商品が汚損しても返品できなくなるので、なるべく立ち読みさせないようになる(現状のコミックのようにシュリンク中心になる)。
 版元は返品商品の改装が必要なくなるので、文庫・新書・コミックなど低価格の商品はカバーがつかなくなる(洋書のペーパーバックスみたいになる)。
 雑誌は……さすがに完全買切というのは無理だろうから、仕入れの何%を返品枠として認めることになるのかなあ(現状の一部メーカーのカレンダーみたく)。
 残ってしまった商品は決算前とかにまとめてオフセールで処分。でも普通の書籍ならともかく、3ヶ月前の雑誌が80%オフとか言われても売れないよなあ。
 映画の『ユー・ガット・メール』とか見ると、廃業した書店の在庫を買い取って云々という話が出てきたりしてたけど、そういうことができるようになるわけかしら。そうなると新刊書店と新古書店古書店の境目がなくなるなあ。新刊書店員は頭がついていかなくなる人が大勢でてきそうだ(含む自分)。
 いまのうちの店にも「売れるかどうかわからないけど価値のある本」みたいな感じの在庫がいっぱいあるけれど、そういうものは基本的に置けなくなる。そうするとやっていけなくなる出版社がたくさんありそう。その反面、岩波とか未来社とか有斐閣といった買切中心の版元は基本的に商売のスタイルを変える必要がないからとくに変わりはない?
 んー。いまとどっちが仕事が楽なんだろう。