人称問題
やっぱり毎日更新なんて無謀な試みだったなあ。
……は、おいといて、このへんの話題→今日の子ども
鈴木孝夫などの言うとおり、日本語の人称は対象の集団の中での位置づけから導きだされる場合が多いため、個人という概念がボケてしまう傾向がある。いぜんから自分はそういうのがあまり好きではなかったので、結婚したり子どもが生まれたりしたあともなるべくそうではない呼び方を採用するようにしてきた。その結果……
- 自分 → ヨメ「ちーさん」(名前から)
- ヨメ → 自分「つーさん」(名前から)
- 自分 → 第三者にヨメのことを「ヨメ」
- ヨメ → 第三者に自分のことを「オット」
- 自分・ヨメ → コドモ「(名前)ちゃん」
- コドモ → 自分・ヨメ「おとうさん・おかあさん」
また、コドモにむかってわたしが自分のことをさしてものを言う場合、「おとうさんは〜」ではなく「ぼくは〜」と言うようにしている。ヨメは常識的に「おかあさんの言うとおりにしなさい!」等と言っているようである。そのせいか長女はことばを覚えはじめたころ、「ぼく」ということばを私という個人を示すのだと勘違いしかけて、私の持ち物などを指して「これ、ボクの?」などと訊いてきたりしていたものであった。また現在小学4年生の彼女は一人称として「ボク」を採用しているのだが(いわゆる「ボクっ子」)、それはこの件とは関係ない、はずである。
- 作者: 鈴木孝夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1975/01
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (11件) を見る