■
お休みである。
朝起きてはてなをのぞくと、idコールをもらっていてびっくりする。*1
- -
id:takanofumioこういう人がいることで、皆が自分の発言を控え始めるというリスクは考えないんでしょうか。ブコメであげるからつけあがるんです。私は一人も必要ないと思う。
ところがリンクをクリックしてもこのコメントは表示されないので、どうやら投稿したあとに削除されたらしいのであった。どういう心境の変化があったのかはわからないのだけれど、とりあえずこのコメントの発信者を特定しないかたちでお返事をいたしたいと思います。
まず第一に、これはわたしの下記のブックマークコメントに対する反論であろう。
# takanofumio takanofumio ブックマークを削除する コメントを編集する 消毒さん, feminism 元々のエントリを読み損ねたのでアレなんだけど、こういうフロイトっぽいいやらしさをもった人はひとりは必要だなあと思う。二人はいらないけど。 2009/07/18
http://b.hatena.ne.jp/takanofumio/20090718#bookmark-14729702
んで、これはpollyannnaさんのエントリhttp://blog.ihatovo.com/archives/4683にたいするAntiSepticさんのリアクションへの反応に、AntiSepticさんが反論したエントリに私がつけたであります(ああややこしい)。
ところがわたしは、もともとのpollyannnaさんの記事を読んでいないのであった。ちょっとヘヴィなかんじの話題だったので、あとからゆっくり読もうと思ったのだ。
したがってここから先のわたしの考察は、pollyannnaさんの元記事にあったであろう彼女の個別の事情をすっかり捨象したうえでのものとならざるを得ず、まあようするに一般論で話をすることになってしまうのである。
しかも間の悪いことに、わたし個人の信念として「人生の現実に重要なのは個別の事態のディテールであり、一般論が有用な場面などほとんどない」と思っているのである。一般論に意味などないと思っている人間の語る一般論。
でもまあ、ほとんど有用性のない一般論にも「原理的にはそのようにも考えられるよ」ていどの、一寸の虫の五分の魂的な可能性に賭けて、ちょっと語ってみたいと思います。ああ、前置きがながいなあ。
たとえば、よそのブログサービスは知らず、「はてな」界隈で水伝とかニセ科学とかあるいは無断リンク問題といった話題を不用意にする人はあまりいないんじゃないかと思うんですよ。だってそんなことすると一斉に袋叩きにあうのは目に見えてますからね。つまり「こういう人」が大勢いることによって、「皆が」ニセ科学について不用意な「自分の発言を控え」ているわけです。そしてわたしは、(程度問題ではあるのだけれど)とりあえずそのような状況は好ましいものであると思う。
ブログかく人みんながみんな、強靭な精神力をもったマッチョな書き手である必要はないとは思いますが、原則として、おおやけに発表する以上は、どのような発言も反論される可能性を想定するべきだと思いますし、むしろ、ありうる反論がそのコミュニティの「空気」によって封殺されるとすれば、それはその弊害のほうが大きいのではないか。
また、かえってきた反応があまりに愚劣なものだったときには、書き手はそれを無視する自由・権利があるとも思う。というか、いわゆる「炎上」さわぎというのは、書き手がそのような「無視する権利」を行使しない故の必然ではないのかなあという気もする。バカな発言は無視してやるのが、これまでの礼儀だったはず。ネット上のやりとりは、そのへんがなんだか潔癖すぎるのではないかしら。
というわけで、消毒さんのようなことを言う人はいたほうがよい。と、わたしは思います。ただ、たくさんいると面倒なので、直裁で的確な文章を書ける人が一人いれば十分だと思いますよ。
また、個人的には「世界が自分に対して好意を持っている」などと無邪気に信じるのは、子どもはともかく大人としては罪悪にひとしいとも思いますので、その意味でも「顔の見える悪意」というのは貴重なのではないでしょうか。
と、いちおう言訳を書いてはみたものの、問題はのこるのであった。to be continued.