ことし見た映画

基本的にhuluやTV放映でだけ見ているので旧作ばっか。劇場ずーっと行ってない……。


バットマンビギンズ』
 2月?……内容あんまり覚えてない……おもしろかったような気がする……ケン・ワタナベの出番がもうちょっとあったらよかった……マイケル・ケインがかっこよかった……そのくらい……
 huluはこれを配信したのなら続篇も責任もってやってほしい。あとガメラの『レギオン襲来』と『イリス覚醒』も。


スラムドッグ・ミリオネア
 2月。TBSでやっていたのをたまたま見つけておもしろかったので最後まで見てしまい、その後huluであらためて確認。再見するくらいおもしろかった、というわけではなく最近のTVの洋画劇場ってものすごいカットをする(クレジットタイトルをバッサリなくしたりとか)のでなんか安心できないのである。
 前半、登場人物の台詞が現地語(ヒンディー語?)でずっと字幕で通したり画面の色使いが極端だったり、大胆な監督さんだなーと思った。


マトリックス』3部作
 3月? 『マトリックス』は昔TVで見た。『リローデッド』『レボリューションズ』は初見。
 この世界観はマトリックスとリアルを行ったり来たりするのがおもしろいので、リアルの方でずっとドンパチやってばかりの展開になるとやっぱりどうもつまらん。



ウルトラマンサーガ』
 3月? 宇多丸さんがラジオでほめてたので見た。たしかにDAIGOの「たすけてウルトラマン!」という台詞は、ちょっと尋常じゃない緊張感があってすごかった。
 ただ「侵略された地球」の描写がもうすこしあってほしいなあと思う。秋元才加さんはカッコよかったです。


『CURE』
 4月。すげえ怖かった。わざと怖くなく演出してるのでよけい怖い。でんでんの巡査が同僚を淡々と射殺するところがいちばん怖かった。すごい。役所広司三谷幸喜作品に出ているときよりよほど魅力的。
 ネットでこの映画の感想をいろいろ探して読んでいたら、「役所広司がバスで移動する場面以降はぜんぶ役所の妄想ではないか」という解釈をしてるブログがあって、たぶん間違ってるけどおもしろいと思った。


踊る大捜査線THE MOVIE湾岸署史上最悪の日』
 4月。以前TV放映を見ようとして挫折したのを覚えている。今回は最後まで見た。
 ……ラストがだらだらと長い。「天国と地獄」とか台詞で言わんでいい。そのくらい。


トゥモロー・ワールド
 7月。すごい。傑作。主人公のもと奥さんが殺される場面の長回しがすごい。メイキングの動画をYouTubeで見たんだけど、車内を撮影するために車の屋根をとってカメラを装着するように改造されてるんですが、このショットの終わりでカメラは車外に出て走り去る車を見送ってるのよね。どうやって撮ったんだろう。CGで消したとか? そんなことできるの?
 マイケル・ケインが(自分の中で)『バットマンビギンズ』につづいてカッコいい。例によってネット上の評判を探して読んでいたら、少なくない人が『SF赤ちゃんよ永遠に』に言及していた。うんうんそうだよね。


バイオハザード』『バイオハザードII アポカリプス
 7月。ゲームは知らないけど楽しく見ました。Iではミラ・ジョヴォヴィッチの、IIでは婦人警官の人の衣裳が示すように、「もともとそのつもりがないのに戦闘に巻き込まれて仕方なく戦う」というシチュエーションが魅力である。だからIIでミラさんが準備万端ととのえてやる気全開で出てくるとちょっと萎え。
 あとはIのレーザートラップのシーンがやっぱり印象的。IIIはまだ見てません。

 
はやぶさ/HAYABUSA
 8月。評判はあんまりよくなかったみたいだけど、それほどでもなく面白く見ました。西田敏行佐野史郎が抑えた芝居をしていてよい。ほかの役者さんも見習ってほしかった。竹内結子が広報担当としてはやぶさの絵本の制作をするところからはやぶさのモノローグにスムーズにつなげればよかったんじゃないかなーと思う。あと竹内結子は架空の人物なのにその死んだ兄弟がどうとかキャリアがこうとかいう話はいらん。


インビジブル
 9月。まえにTVで見た。ケヴィン・ベーコンがゲスくてよい。ていうか透明になると性格は下衆になるのだろうか。


ニキータ
 9月。これも再見。好きな映画。ホテルからの狙撃のシーンは、もっとわんわん泣きながら撃つという印象があったんだけど実はそれほど泣いてなくて意外だった。劇場公開時の「泣き虫の殺し屋」というキャッチにひっぱられたのかしらん。


ツレがうつになりまして。
 9月。まあまあおもしろかった。堺雅人の演技が自然で巧い。ただこれも『はやぶさ』とおなじで、「宮崎あおいの実家の知り合いがうつで自殺した」なんていうフィクションを挿入する必要があったのか。


金融腐蝕列島 呪縛』
 10月。TVの『半沢直樹』がおもしろかったので、そういうビジネスものを探していて、はじめ『ハゲタカ』を見たのだけれど、冒頭の台詞のわざとらしさにひっかかってしまって見続けることができなかった。それで次にこれを見たわけである。
 お話そのものもそれなりにおもしろかったのだが、なかに役者が即興で作ったとしか思えないすごくリアルな台詞の場面があって驚愕をした。これについては稿を改めます。
 「半沢」だといちばん偉いのは頭取だったけど、この映画では頭取なんか下っ端でその上の顧問とか最高顧問というのが悪役になるのである。最高顧問の仲代達矢がいかにも悪くて怖い。


ハッピーフライト
 11月。再見。傑作。すばらしい。見てて「仕事する」ってこういう感じだよね―としみじみする。


『オータム・イン・ニューヨーク』
 11月。初見。秋のニューヨークの風景とウィノナ・ライダーがたいへん美しかった。リチャード・ギアは最初のデートでいきなりやっちゃっちゃいけないと思った。『ER』のスーザンが出てました。


アウトブレイク
 11月。再見。宿主のサルがみごとに演技してるのがすごい。ダスティン・ホフマンは普通に上手いんだけど、「なんでこんな映画に出てるんだ」という違和感が最後まで残るんだよね。


グラン・トリノ
 11月。初見。すばらしかった。あとから調べるとイーストウッドはこれを最後の出演にするつもりだったそうで、成程という感じである。クライマックスの手前で服を仕立てる場面があって「?」と思ったのが種明かしされるところとか!


『パプリカ』
 12月。今敏監督のものを見るのは初めて。これについても別に書きます。


 半年ちかく無職で時間はあったのだけど、なんだか申し訳なくてとてもTV映画三昧というわけにはいかなかったのだ。来年はもうちょっと見ようと思う(こればっか)。