時間と事故(←意味ない)

池田信夫 blog:飲酒運転事故は増えているのか
MSN-Mainichi INTERACTIVE : ことわざから /大分
asahi.com:倒れ込み、泣き叫ぶ子どもたち 園児の列に車突っ込む - 社会
 いちばん上の記事には「大した数でもないのに『増えた』と強調するのはいかん」とあるが、ざっとみた限りでは増えたことに焦点を当てているというよりも「危険だからやめろ」という論調のほうが主流に見えるのだがどうなんだろうか。エキセントリックな少年事件のときの「残虐な事件がたてつづけに起こっています」式の情緒的な物言いとはまた事情が異なると思うんだけど。
 たとえTVの視聴率稼ぎの道具だったりするとしても、「スーパーや書店での万引き・驚愕の現場!」みたいな企画モノが流行したおかげで「万引きはイクナイ」というコモンセンスが広まったのは、とりあえずいいことだと思うのだ。今の会社に入ったころ、学生時代のつながりの飲み会にでて仕事を訊かれて「本屋だ」と答えたら、いきなり過去の万引き自慢を始められてびっくりしたことがあったけど、今では「万引きは洒落にならない」という常識ができてそういう人も少なくなったんじゃないだろうか。
 車というのは潜在的に凶器なので、飲酒運転というのは酔っ払って包丁振り回しながら歩くのと大差ない。そんな危ないやつがいたら捕まえてこっぴどく叱るのが当然で、「誰も怪我してないんだから大目に見ろ」と言われてもそういうわけにはいかん。それ以上の「クビはいきすぎ」云々っていう話はすでに僕の問題ではないので、当事者同士で落とし所を見つけてほしい。非運転者としては、とにかくこの風潮を一時の流行に終わらせず、のちに「2006年の悲惨な事件をきっかけに日本では飲酒運転による死亡事故が激減した」と書かれるくらいになってほしいと思うのです。