福耳コラム - よいこのための読書感想文の書き方

 なんだかネタっぽい記事なので真面目に反応するのもどうかなあと思いつつ、文庫夏フェアの嚆矢といえばやっぱり「新潮文庫の100冊」でしょ。角川が「夏の百冊」と銘打ってフェアをやるようになったのは、本当にごく最近のことじゃないかと思う(「夏の」と言わないだけで何かやってたような気もするけど)。ここ何年かはこれと集英社「ナツイチ」の三つが夏フェアの定番になっている。講談社の「真夏のミステリー」とか文春文庫の「秋の100冊」なんかはいまいち影がうすい。
 で、「読書感想文ブーム」なんてのがあるのかあったのかはよく知らないけれど、小中学生が夏休みに書かされるのは毎日新聞社と全国学図書館協議会が主催する「青少年読書感想文コンクール」の課題が中心だろう。いま見てみたらこれは1955年のスタートで、今年で53回目になるのだそう。うへえ。
 写真は、実家に保存してあった'77年の「新潮文庫の100冊」のブックレット。結構レアもののような気が。中身はもんのすごく真面目で、ひととおり読むと近代文学の最低限の基礎知識が身についてしまうほど。