引用とか転載について私が考える二、三の事柄

 自分はときどき、ひとつの記事をまるごと転載ですませてしまったり一言つけくわえるだけにしたりすることがある。そこで引用とか転載についての基本的なスタンスのメモ。
 現行の著作権の運用や議論は、テクニカルな部分が多すぎて自分のような素人はちょっとついていけない(ほんとは素人を言訳にはしたくないんだけど)。よく言われる「本文が主で引用が従」という基準にしろ、それって量の問題なのか? という疑問を抑えられない。だれかの長文を示したあとで『←笑』というツッコミを入れるだけで、それなりの批評になってしまうわけだし(その「批評」が質的にどうなのかというのは別問題)。
 とは言うものの、人様の書いたものを好き勝手にしてよいと思っているわけでもないので、そのへんの自分のなかでのルールを明確にしておくと、

  • ▼他人の作品を自分が書いたように見せない。自前のものとごっちゃにしない。
  • ▼閲覧者が原文にアクセスできるように、出典を明示する。
  • ▼引用・転載した文章によって自分が利益を得ることをしない(だからアフィリエイトとかはやらない)。

 基本的には、業務でない使用において一般人が気をつけるべきなのはこの程度でいいんじゃないかと思う。万が一この自分ルールのなかでごちゃごちゃ言われるようなことがあったら、もう自分にはお手上げなのでなんもかんも放りだして逃げだす覚悟である。
 また、誰かが他人の作品を無断使用しているのをあげつらう風潮があるけれど(マンガのトレース疑惑とか)、発見した人が作者に「こんなところで勝手に使われてますぜ旦那」と言いつけに行くだけならともかく、あたかも自分が被害者のように殊更に騒ぎたてるのは筋違いだろうといつも思う。盗用された本人がそれをどうとも思わなければすんでしまう問題なんだし。著作権法違反が親告罪だ、というのはそういうことでしょ。だいぶ前にこーゆー記事があったけれど、法律の運用云々以前に「それお前が言う筋合いじゃねえだろう」ってことで話は終わってしまうんじゃないのかな。