はてなキーワードのこと

 よそさまのダイアリーを拝見したり、ちょっと調べものをしたりしたときに、「これはちょっと…」という内容のキーワードを見つけると自分で編集をくわえたくなるのだけれど、慣れていないので加減がわからなくてこまる。自分のもてる知識を動員して微に入り細を穿って書いたほうがよいのか、それとも必要最小限にとどめておいたほうが使い勝手がよいのだろうか。また、人物について記述するときの決まったフォーマットがないというのも、ちょっとアレな気がする。
 ためしに手許の広辞苑(第2版補訂版…古っ)で「夏目漱石」をしらべてみると、

英文学者・小説家。名は金之助。東京の人。東大卒。五高教授。明治33年イギリスに留学、帰国後東大講師、後、朝日新聞社に入社。38年「吾輩は猫である」、次いで「倫敦塔」を出して文壇の地歩を確保。作は、他に「虞美人草」「坊ちゃん」「草枕」「三四郎」「それから」「門」「彼岸過迄」「行人」「心」「道草」「明暗」など。(1867 1916)

芥川龍之介」は、

作家。東京生れ。夏目漱石門下。別号、我鬼・澄江堂主人。菊池寛久米正雄らと第三・四次「新思潮」を刊行。「鼻」「芋粥」で注目された。作品「地獄変」「羅生門」「偸盗」「河童」「歯車」「或阿呆の一生」など。自殺。(1892 1927)

となっている。漱石の「東京の人。」ていうのがヘン。
 面白くなってきたので転載をつづけると、

かわばた・やすなり【川端康成】小説家。大阪府出身。東大卒。横光利一らと新感覚派運動を展開。やがて独自の地歩を築く。作は「伊豆の踊子」「雪国」「千羽鶴」「山の音」など。文化勲章ノーベル文学賞を受く。自殺。(1899 1972)

たにざき・じゅんいちろう【谷崎潤一郎】小説家・劇作家。東京生れ。東大中退。第二次「新思潮」同人。「刺青」「少年」など、耽美と背徳の空想的な世界を華麗に描いたが、大正後期から日本的な伝統美に傾倒し、王朝文学の息吹きを現代に生かした新しい境地を開いた。作「蓼食ふ虫」「春琴抄」「細雪」「少将滋幹の母」など。(1886 1965)

ゲーテJohann Wolfgang von Goethe】ドイツの作家。青年期の抒情詩や劇「ゲッツ」、小説「若きウェルテルの悩み」でシュトゥルム・ウント・ドラングの代表者となる。ワイマール公国での10年の政治家生活の後イタリアで美術研究。以後古典主義に転向、シラーとの交友の中で理論と創作に努め、自然科学の諸分野でも独特の研究をし、ルネサンス的大教養人でもあった。代表作は、劇二部作「ファウスト」のほか「エグモント」など、小説二部作「ウィルヘルム・マイスター」のほか「親和力」など、叙事詩「狐のライネッケ」「ヘルマンとドロテア」、自伝「詩と真実」「イタリア紀行」、詩は「西東詩篇」のほか多数。(1749 1832)

カミュAlbert Camus】フランスの作家。アルジェリア生れ。第二次大戦中、レジスタンス運動に参加。不条理の哲学を追求。作「異邦人」「ペスト」「シジフォスの神話」など。ノーベル賞受賞。(1913 1960)

 書き写しているうちに、これだけ簡潔にまとめるのはかえってたいへんなことなんだろうなという気がしてきた。とりあえず知っている人についてちょっと編集に参加してみようとおもいます。不乞御期待。