「ソーシャルリーディング」あれこれ

去年の日記http://d.hatena.ne.jp/takanofumio/20121231で「読書メーターを使い始めた」と書いたとおり、しばらく使ってみていたのですが、なんかこう違和感が拭いきれなかったので、どこかべつのサービスに引っ越そうと考えたわけです。


読書メーター」って(まあメーターと銘打ってるから当然といえば当然なんだけど)なにか「たくさん読んだほうが偉い」とか「目標を設定してがんばって読もう」というような思想があるような気がする。個人のページをひらくとグラフが表示されたり。でも自分としては「今まで何ページ読んだか」とか「1日平均何冊読んでるか」なんてことには興味ないので、それよりも「ユーザーページを開いたときに登録した本がすっきりと一覧できること」「書籍単品のページには基本的なデータと他のユーザーのコメント等がわかりやすく表示されていること」の二点が満たされていればよいのである。


そこでちょっと調べてみると、次のようなサイトが見つかったのですが……

  • booklook.jp facebookのアカウントがないと登録できないので却下。画面のデザインはスカスカな感じ。
  • SHARE READER NHK出版が『シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略』を出すのに合わせて作ったサイトっぽいのだけど、「新着のコメント」が33週間前だったりしてあんまり活発ではないみたい。
  • Inbook.jp ツイッターと連動して読んだ本の気に入った一節を登録する。Share Readerもそうだけど「本の一部を引用」って流行ってるのか。
  • 読んだ4! これもツイッターでつぶやく式のサイト。ちょっとごちゃごちゃしてる。
  • ソーシャルライブラリー
  • Bookboard.jp この二つは登録しないとサイトの中身が見られないみたい。説明だけ読むとビジネスよりっぽい感じ。
  • メディアマーカー ナビゲーションがいまいちわかりにくい。書籍の詳細を見ようとするとアマゾンに行っちゃったりする。
  • 本が好き! 「読書会」という企画はおもしろそう。
  • ブクログ このなかでいちばんメジャーなサイトだと思う。たしかににぎわっているようなのだけど、盛りだくさんすぎて画面がぎっしりという感じ(ごちゃごちゃではない)。広告がちょっとジャマ。
  • 本棚.org どうもエンジニアの方が個人で作っているサイトのようなのだけれど、ログインの機能がなく認証すれば人の本棚でもかってに編集できてしまったりして不思議。個人のページをひらくと登録してある本が表示される。表示モードを表紙にすると60冊がズラーッとあらわれるので壮観。
  • liblar 見た中ではいちばんシンプルで必要なものが過不足なくそろっている感じ。


というわけで、読んだ本の記録はliblarに、図書館で借りた本と読みたい本の記録は本棚.orgを使うことにしました。ちなみにどちらもはてなIDから類推できるユーザー名で登録してあります。liblarはツイッターfacebookのアカウントでログインするのだけど、最初ふだんのツイッターのアカウントで登録したら何の確認もなくツイッターのユーザー名が表示されてしまってびびった(ツイッターの方は本名を出してるので、読んだ本の感想をliblarとはてなダイアリーで書いてしまうとはてなのIDと本名が紐ついてしまうのだ)。あわてていったん退会し、ツイッターの別アカウントを作ってあらためて登録した。


こういうサイトってiBooksとかみたく仮想の本棚が表示されて、自由に本を入れ替えたり並んだのを見て楽しむというようなのがウリなんでないのかと思っていたのだけど、どこもあんまりそういうのは重視してないようで、せいぜい5冊×5段の本棚が出てくるくらい。棚をつくるのっておもしろいのに、もったいないことだなあと思いました。